「IT×福祉」をテーマに、デジタル社会で障がい者の活躍を後押しする、沖縄発のスタートアップ、サンクスラボ株式会社(所在地:沖縄県那覇市、代表取締役社長:村上タクオ、以下「サンクスラボ」)と、その子会社として2025年4月22日(アースデー)に設立した里海珊瑚プロジェクト株式会社(所在地・代表共に同上)は、大阪・関西万博の会期中である2025年9月15日(月)~10月12日(日)にかけ、“障がい者雇用により海の環境保全を実現する「里海珊瑚プロジェクト」”の活動の一貫として、海洋資源の持続的活用と海洋生態系の保護をテーマに環境保護の考え方を学べるパビリオン『BLUE OCEAN DOME(ZERI JAPAN)』に催事参加いたします。パビリオン内のブースでは、生態系を支えるサンゴの重要性とともに、サンゴを取り巻く深刻な現状をわかりやすく学べるパネルを展示するほか、里海珊瑚プロジェクトの活動を常駐スタッフより随時ご説明いたします。また、生きたサンゴをご覧いただける水槽展示、白化サンゴに触れていただけるコンテンツのご提供も予定しております。
大阪・関西万博『BLUE OCEAN DOME(ZERI JAPAN)』の催事参加に先駆け、8月18日(月)には「里海珊瑚プロジェクト」のWebサイトも公開しました。本プロジェクトの取り組みやこれまでの実績、そして私たちが目指す未来への想いを、より多くの方に知っていただけるきっかけとなれば幸いです。(サイトURL:https://satoumisango.earth/)
プロジェクト発足背景と催事参加背景
―障がい者雇用 × 海洋保全が実現する持続可能な社会モデル―
2026年7月には、障がい者の法定雇用率が2.5%から2.7%へ引き上げられるほか、自然資本への配慮を求める国際的な潮流として「TNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース)」による開示の動きが広がっています。今後、日本においても企業・団体による自主的な情報開示が一層進むことが見込まれています。
また、障がい者雇用とは違う領域でありながらも、同様に対応が迫られているのが海洋保全です。中でもサンゴ礁は海洋生物の約25%が生息する極めて重要な生態系でありながら、国内最大のサンゴ礁でも84%が白化したと報じられるなど、深刻な状況が続いています。環境省も「サンゴ礁生態系保全行動計画」を推進し、保全に向けた取り組みを強化しており、サンゴの保全は今や国レベルで取り組むべき重要な環境課題のひとつとなっています。
こうした社会背景のもと「里海珊瑚プロジェクト」が立ち上がりました。沖縄県の本社近くにあるオフィス1階の養殖所で、飼育技術を身につけた障がいのある方々が「水槽DX」と呼ばれるデジタル管理技術を使い、水槽の温度や水質などを細かく調整しながら育て、サンゴが一定の大きさまで成長した段階で、糸満漁業協同組合与根支部の協力を得て、沖縄県内の海へ植え付けをしています。
今回、大阪・関西万博『BLUE OCEAN DOME(ZERI JAPAN)』への催事参加を通じて、サンゴ保全の重要性と「里海珊瑚プロジェクト」の活動をより多くの方に知っていただければと考えています。
展示概要
開催期間:
2025年9月15日(月)~10月12日(日)
開催場所:
大阪・関西万博『BLUE OCEAN DOME(ZERI JAPAN)』・ Dome C
展示内容:
サンゴの現状と里海珊瑚プロジェクトの活動内容がわかるパネル展示
生きたサンゴとサンゴの植え付け基盤をご覧いただける水槽展示
「⾥海珊瑚プロジェクト」について
海水温上昇の影響等でサンゴの白化現象が深刻に進む中で、海洋環境保全を推進する企業・自治体・漁協等が協働し、海洋生態系の重要な役割を担うサンゴを陸上で育成し海に還す「里海づくり」を目指す事業です。本事業の核となるサンゴの陸上養殖では、飼育技術を習得した障がいのある方が、独自の高い技術で実現した「水槽DX」により、デジタル技術を最大限活用しながら水槽の環境管理を行い、安定的なサンゴの生育を支えています。障がいのある方が、生活水準の向上に有効なスキルを身に付けて経済活動に参画しながらも、社会的・経済的に自立できる環境と、自身の能力や個性を持続的に存分に発揮できる環境の創出を同時に目指しています。
(取り組み・実績紹介 https://satoumisango.earth/story/)