金城 昂也:ふるさと納税事業で、自治体と連携し地域課題の解決に尽力。

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EC部門/ふるさと納税グループ/沖縄チーム/チームリーダー

沖縄県出身。ルート営業やEC、コンサル事業を経験。サンクスラボでふるさと納税事業を担当し、自治体と連携して寄付額向上や魅力発信を支援し地域課題解決に貢献している。

サンクスラボEC部門チームリーダー金城 昂也

EC部門/ふるさと納税グループ/沖縄チーム/チームリーダー

沖縄県出身。ルート営業やEC、コンサル事業を経験。サンクスラボでふるさと納税事業を担当し、自治体と連携して寄付額向上や魅力発信を支援し地域課題解決に貢献している。

Q:まず、現在の業務とミッションを教えていただけますか?

私は、ふるさと納税事業に関連する業務全般を担当しています。ふるさと納税制度に参画している自治体と連携して、寄付額をいかに向上させるか、自治体の魅力をどのようにアピールするかに関する施策を立案し、実行までワンストップで支援します。

自治体におけるふるさと納税の担当者は、異動により3年をめどに変わります。全ての担当者がECの知識を持っているわけではないため、異動がある度に、ふるさと納税を成功させるための知識を伝える必要があります。

私は現在2つの自治体を支援しており、戦略立案、商品発掘および商品開発、マーケティング支援を主に担当しています。サンクスラボに所属する営業担当者やデザイナー、カスタマーサポートメンバーと連携しながら、自治体のふるさと納税の取り組みを成功させるのが私のミッションです。

インタビューをうけるサンクスラボチームリーダー金城 昂也

Q:金城さんが所属されている部署にKPIはありますか?

ふるさと納税事業の場合、自治体が目標とする寄付額がKPIとなります。このような目標寄付額は自治体と話して決めますが、目標とする金額が大きくなるほど管理工数も増加するため、適切な金額を決めるのは容易ではありません。

2024年に法改正があり、ふるさと納税において新しい商品の取り扱いを開始できるタイミングが制限されるようになりました。このような外的環境の変化もふまえて、自治体のふるさと納税の取り組みをいかに成功させるかが、私の仕事の醍醐味です。今後は、社内リソースとのバランスを取りながら支援する自治体を増やしていきたいと考えています。

Q:これまでどんなお仕事をされていて、どんなきっかけでサンクスラボに入社されたのかをお聞きしてもいいですか?

私のキャリアは、実家で営んでいたかまぼこ屋でのルート営業から始まっています。当時は、沖縄県内のスーパーマーケットを回り、商品を仕入れてもらうための商談を行っていました。また、自社商品の販売員として店頭に立つこともありました。

その後、転職し、大手総合電機店のコールセンターで、太陽光事業の立ち上げを経験しました。そこでは、架電時に活用するトークスクリプトの作成、スーパーバイザーの育成、架電スタッフのシフト管理などの管理業務と、クライアント企業との交渉および連携をはじめとする折衝業務を担当。その後、これまでの経験をもとに知人と、食品製造卸売およびインターネット販売を営む会社を立ち上げ、店舗責任者として製造管理、シフト管理、スタッフ管理、仕入れを担当しました。

また、会社でコンサルティング事業部を立ち上げる際は、クライアントとの折衝、仕入れ、販売計画立案、英字デザイン、お客様対応、架電業務をはじめとして、事業を軌道に乗せるための業務全般に従事しました。そして、事業が軌道に乗ったタイミングで後任者を雇い、私は会社を離れました。

サンクスラボを見つけたのは、一般的な求人情報からです。コンサルティング事業に携わっていたときは、深夜2時ないし深夜3時まで仕事をする毎日であり、当時は、そのような無理な働き方をせずに済む会社を探していました。また、サンクスラボでは、私がこれまでに培ってきたEC事業に関する知見を活かせるとも考えました。そのような考えをもとに応募し、採用してもらうことができ、現在に至ります。

Q:実際に入社したサンクスラボの印象を聞かせてください。

当初は、ふるさと納税事業における商品発掘担当者として入社しました。他のスタッフの年齢も若く、「全員で事業を成功させよう!」という雰囲気に満ちていたため、ふるさと納税事業部は社内ベンチャーのようでした。そのため、私のスキルや知識をさまざまな場面で活かせると感じたことを覚えています。

一方、スタッフ全員がECに精通しているわけではありませんでした。また、ふるさと納税事業では、自治体の担当者と会話する必要があります。自治体には、民間企業にはない独自のルールや意思決定のプロセスがあるため、それらの固有の知識を備えたうえで、自らの知見を事業に活かすためにいかに自走できるかが求められると考えていました。

Q:自治体の固有のルールは、事業にどのように関係してくるのでしょうか?

例えば、売上を増加させる手段の一つに広告運用があります。ふるさと納税における寄付額を増やすために広告を活用することもありますが、自治体の場合、民間企業よりも承認プロセスが長くなります。これは、広告費として支出する金額が税金でまかなわれているためです。承認プロセスのなかでは、議員の方との折衝も必要になります。

知識やリテラシーに差がある複数の関係者からの承認を得るために、さまざまな説明資料を作り、コミュニケーションを図らなければなりません。このように、民間企業同士の取引には登場しないような人物が存在し、求められる資料が複雑になったり、承認プロセスが長くなったりする点が自治体と取引する場合における固有の要素だと感じます。

私は沖縄県の自治体と茨城県の自治体を担当していますが、それらの2つの自治体の間でもルールに違いがあります。ふるさと納税事業では、自らの知見を自治体のルールに合わせた形で現場に落とし込む必要があるのです。

Q:お仕事のやりがいはどのようなところに感じていますか?

強いやりがいを感じるのは、やはり自治体とともに定めた目標の寄付額を達成した瞬間です。特に、前年度を上回る目標を定め、それを達成したときの喜びは言葉にできません。

また、各自治体の魅力を深堀し、自治体のエリアでビジネスを営む各事業者の強みを常に考えながら商品を発掘する業務にも強いやりがいと面白さを感じます。ふるさと納税という大規模な制度のなかで、自分が担当する自治体や事業者の商品をいかにアピールするべきか。このような環境で高い成果を実現するためには、綿密な調査と交渉、戦略的な思考が求められます。そして、結果が出たときには、自治体のみならず事業者からも「ありがとうございます」と言ってもらえるため、大きな満足を得られるのです。

私はこれまでECのビジネスに10年以上携わってきました。それらの経験から、商品が売れるサイクルのイメージを持っています。例えば、ビールをはじめとするお酒は、年間を通して売れます。一方、当然ですが、暖を取る製品は冬にしか売れません。そして、一口に暖を取る製品といっても、年によりカイロが売れるのか、湯たんぽが売れるのかが異なります。このようなトレンドを丁寧に把握し、自治体や事業者に伝え、一緒に成功を目指していくところが、ふるさと納税事業のやりがいです。

Q:ご自身のキャリアや、会社の今後についてはどのようにお考えですか?

今後は、私が担当する地域の課題を解決する取り組みを強めていきたいと考えています。自治体には地域固有の課題があります。例えば、道路の発達状況により配送集荷に通常以上に時間がかかったり、地域内で廃棄物を処理するのが難しかったりするのです。また、沖縄県の場合は、他県よりも高くなる送料が自治体や事業者の競争力を低下させている側面があります。ふるさと納税の制度への参画を希望しながら、梱包作業や発送作業への対応が難しく、参画を実現できずにいる自治体も存在します。

民間企業として、このような地域固有の課題を解決する取り組みを始められると、地域の方により喜んでもらえるはずです。また、民間企業として支援するからこそ、スピーディーな支援ができる側面もあると思います。私は過去にコンサルティング事業に携わっていたため、それらの知見を活かして社内ベンチャーのようにして、新しい取り組みを進めたいと考えています。

Q:サンクスラボのミッションやビジョンについてはどう感じられていますか?

サンクスラボの企業理念「ヒトとギジュツの無限の力を信じ、公私物心の豊かさを実現する。カンシャの心を忘れずに。」は、率直に素敵な言葉だと感じています。地域課題の解決という側面を有するふるさと納税事業にも通ずる内容と考えており、私がビジネスに向き合う姿勢につながっています。

特に「カンシャの心を忘れずに。」という部分に関連して、私も自治体や事業者から感謝されることを当たり前と感じないように努めています。こうした姿勢を維持しているからこそ、自治体や事業者からの感謝に格別の喜びを感じられるのです!

また、行動指針については、取り組みの速度を優先する点と、自走する姿勢を大切にする点に共感を持っています。これまで私も自ら考えて決断し、行動してきたためです。

Q:基本的な1日の動き方をお聞きしてもいいですか?

朝から事業者との打ち合わせに対応することが多いです。農業を営む事業者とコミュニケーションを取る場合は、朝8時などから打ち合わせを行います。

その後は自治体の担当者を訪問し、月ごとのKPIの達成状況を確認したり、足元で発生している問題の対処法を話し合ったりします。そのうえで事業者を再訪し、当社と自治体と事業者の間に共通認識を作ります。

このように私は朝から打ち合わせに出向くことが多く、サンクスラボのオフィスに出社する機会は多くありません。会社への報告および連絡、メールの返信、資料作成は移動中に行いますが、商品イメージなどができた際は出社し、デザイナーと打ち合わせを行います。

私が担当する沖縄県の一部エリアだけでも事業者の数は100を超えるため、自然と会社の外を飛び回っていることが多くなるのです。ふるさと納税に新商品を登録できる時期や、新しいECモールが誕生したタイミングでは、打ち合わせなどが増加するため、出社の機会がさらに少なくなります。

Q: サンクスラボに集まっているメンバーに対する印象、チームの雰囲気について聞かせてください。

スタッフ全員の仲が良いところが印象に残っています。上司部下という垣根が薄いため、スタッフ同士の意見交換も活発です。このようなフラットな雰囲気は、会社の成長やスタッフの定着に貢献していると感じます。

まさにスタートアップ企業に共通するような風通しの良さと、モチベーションの高さが同時に存在しているため、良好な人間関係のなかで業務に打ち込める環境だと思います。前述の通り、私は出社の機会が少ないのですが、それでもチャットやメールでのコミュニケーションを通じて、スタッフの優しさや温かさを感じる機会が多いです。

Q:サンクスラボに入社を考えている人へのメッセージをいただけますか?

サンクスラボでは、自走する力が求められます。さまざまな事業を営む会社なので、それぞれの事業部において、自らの知見をどのように活かすべきか自発的に考えられる人には、大きな裁量が与えられるはずです。

ふるさと納税事業では、戦略立案から顧客折衝、商品開発、データ分析などのさまざまな工程に関わることができます。そのため学びを得られる機会が多く、大変なやりがいを感じられると思います。仕事をした分だけ成果が返ってくる点がサンクスラボの魅力です。

また、サンクスラボでは社内ベンチャーに所属しているような経験を積むことができます。私の場合は、ふるさと納税事業という枠組みを活用して、自分で会社を経営しているような感覚を持って、日々の業務を行っています。「効果が見込める施策は可能な限り実行してみよう!」という共通認識が社内にあるため、新しく入社したスタッフであっても、経営のレイヤーにどんどん入り込んでいける点が面白いです。そのため、将来起業を考えている方にもおすすめできる会社だと思います。

サンクスラボは「人の役に立ちたい」という気持ちと、それをビジネスとして数字に結びつけて中長期的に維持できる仕組みを作る力を両立させた会社です。そのため、福祉業界での経験を持つ方のみならず、ビジネスのなかで数字を追いかけてきた方にも合うと思います。

サンクスラボには、挑戦のスピードを優先する文化があり、経営陣も含めて上長が親身になってくれる組織が備わっています。ビジネスパーソンとしての成長を目指す方は、サンクスラボへの入社をぜひ検討してみてください。あなたと一緒に働ける日を楽しみにしています!

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