活躍部門/活躍部門管理部/業務サポートグループ/グループ長
サンクスラボ業務サポートグループで就労支援や求人マッチングを担当。大学職員やサッカー審判を経て福祉分野に転身。対話を大切にし、持続可能な支援を目指している。
活躍部門/活躍部門管理部/業務サポートグループ/グループ長
サンクスラボ業務サポートグループで就労支援や求人マッチングを担当。大学職員やサッカー審判を経て福祉分野に転身。対話を大切にし、持続可能な支援を目指している。
私は、サンクスラボの業務サポートグループに所属しています。同グループでは、主に就労継続支援A型およびB型(以下、A型、B型)の福祉業務や相談業務、サテライトラボ(以下、サテラボ)の営業を行っています。また、コンテンツや方法の面から現場だけでは手が回らない領域をサポートする業務もあります。
サテラボでは、A型B型に来てくださったタレントさん(障がい者の方。以下、タレントさん)を一般就業へ移行するための求人マッチングを担っています。この取り組みを改善するために、障害者枠を活用した就職活動の作法を学べるコンテンツの企画および開発、提供、改善、運営を行っています。そのため業務サポートグループは、タレントさんと直接関わることが多いチームです。
かつては大学の事務職員と並行してサッカーの審判の職に従事していましたが、怪我をしたことによりキャリアチェンジを考えるようになりました。そうしたなかで、発達障がいの学生を支援する大学のプログラムに関わる機会があり、福祉の領域に触れました。当時は「障がいのある学生はあまり大学に来ないね」といった諦めにも似た考えを持つ人が多かったのですが、現場は違いました。私は学業の支援のみならず、ソーシャルスキルのトレーニングも含めて取り組んでいました。それらのプログラムに関わった際に、面白さや新鮮さを感じました。それまでの自分には想像がつかなかった世界で、困りごとを抱えている方と接点を持ち、視野が広がった思いでした。
このようなきっかけがあり、発達障がいの方に向けた就労移行支援を行っている会社に転職しました。当時は、特性のある方にご利用いただくサービスを立ち上げるタイミングだったこともあり、興味深いと考えました。このような経緯で、障がい福祉に携わるようになりました。
その会社では7年働き、リーダーやエリアマネージャーとして4拠点を統括し、最終的には人事業務にも携わりました。当時の部下と1on1のミーティングをするなかで、相手に合わせて「スキルを伸ばす」「ハードルを取り除く」「違う場所で活躍できるように調整する」のように、さまざまな形で対応しました。30歳を迎えた頃に会社が第二創業のタイミングを迎え、この機会にさらに転職するのも選択肢の1つだと考えるようになりました。
これまでのキャリアを活かせる業界で、人事系のお仕事を探していたときにサンクスラボと出会いました。当時は組織開発に携わると考えていましたが、入社してから集客が会社の第一の課題だとわかりました。そのため私も集客を改善する業務を担当することになりました。このような始まりだったこともあり、入社後は課題が存在する業務を順に担当しています。入社前に思い描いていた働き方とは異なりますが、さまざまな業務に触れられる機会を素直に楽しんでいます。
変化を楽しむ姿勢は大切にしています。これはサンクスラボが求める人材とも重なる要素です。サンクスラボは「ソーシャルグッドを自分なりに解釈して、変化を楽しむ姿勢を忘れず、実装まで実現できる人」を求めています。どのような職場でも活躍できる人材にも思えますが、サンクスラボが重視しているのは「人助けをしたい」というマインドにプラスαを備えている点です。
つまり、「社会を良くしたい」という思いを持ちつつ、経済合理性も追求できる人材です。現在のサンクスラボは変化が激しい状況にあるため、変化を素直に受け止めて、次のプロセスを迅速に考え始めることが重要です。私自身も、それらの工程を楽しめる感覚を大切にしています。このように新しい物事を素直に受け入れる姿勢を大切にしていますが、サンクスラボで働く場合は「新しい物事を形にするまでやりきる」という持続力も大切です。はじめから備えている必要はありませんが、それらの姿勢やスキルを大切にしていこうという気持ちが重要だと思います。
福祉の業界には、「人の役に立ちたい」という気持ちが強すぎるあまり、ビジネスとしての側面や自分自身を後回しにしてしまう方もいます。「人の役に立ちたい」という気持ちは大切なものですが、それが強すぎると、ビジネスとしてサービスを継続的に提供する点で難しい場面が出てくると考えています。「人の役に立ちたい」という気持ちから方向付けを行い、伴走するためには体力も必要です。そのためには自分自身をすり減らして働くのではなく、「まずは自分の人生を楽しもう!」という気持ちが重要だと思います。これは私が大切にしている気持ちでもあります。
メンバーには「組織の役職を超えて人と向き合おう」と伝えています。組織には役職があり、指揮命令系統が存在しますが、全ての物事がトップダウンで決まるわけではありません。また、常に誰かが正解を持っているわけでもありません。そのため組織の役職に縛られて行動を制限するのではなく、「自分で状況を変えよう」とする気持ちが大切です。
利用者の方(就労継続支援A型やB型の利用者、以下、利用者)やタレントさんとのやり取りに強いやりがいを感じます。例えば最近のケースでは、別の就労移行支援を東京で2年使ったものの、就職先が決まらなかったという方がいらっしゃいました。Adobe Illustratoを活用してデザイン制作ができる方でしたが、通勤が難しく就職先を見付けられずにいました。その方にサンクスラボを半年から1年ほどご利用いただき、現在は規模の大きな食品販売企業のECサイトの運営業務に携わっています。その方が新商品のポップを制作したところ、売上が3倍になったという話も聞きました。このような話を聞いたときに、嬉しさとともに強いやりがいを感じます。
また、サンクスラボに入社して在宅支援の取り組みに深く関わり、大きなやりがいを感じる場面もありました。住宅支援では、利用者のご家族とやり取りをする機会も多いです。その過程で、これまでは必要であるにもかかわらず、支援できていなかったことができるようになりました。ご家族の方と会話するなかで、利用者の方の考えや行動に対する解像度が向上する場面も少なくありません。
適切な支援を考える際は、目の前で起きている現象のみならず、原因を丁寧に把握する必要があります。例えば、「10時に出勤できない」という現象の原因として考えられるものはさまざまです。ご家族の話を聞くことにより、利用者ご本人と話すだけではわからなかった原因の実態が見えてきます。こうした機会が多いため、福祉業界に携わる支援員としての引き出しを増やすことができると感じています。
利用者と直接関わる機会は失いたくないと思っています。そこさえ失われていなければ、他の領域ではさまざまな取り組みに挑戦したいです。利用者がより単価の高いお仕事に従事できるように環境を整えることもできますし、輩出の改善に取り組んでも良いと思います。現在就労できていない人が就労できるようにするためにさまざまなことに取り組みたいと考えています。
会社の今後については、規模が大きくなり、影響を与えられる地域が増えるところまでは自然にイメージできます。現在は、そのための取り組みを全社で進めていると感じています。ほかには、どれだけの人にご利用いただけるか、そこから何人が一般就労できるかなどのように数字に換算しやすい成果は実現できたと思います。今後は量のみならず、同時に質を高めていく必要があると思います。例えば、タレントさんの成長をより実現できる形にするにはどうすべきかに焦点を当てられる会社になると、利用者さんの満足度も上がり、持続可能性が増していくと思っています。
これらの観点から考えると、就労が難しい人が就労できるようにするためにどのような工夫が必要かという仕組みづくりに興味があります。例えば、週10時間以上の短時間勤務は障がい者雇用として認められるようになった一方で、そこに満たない働き方にもニーズがあります。時流を読みながら、より適切な支援につながるサービス開発に取り組みたいと考えています。
「今サービス届けられていない人にどうやってサービスを届けていくか」「労働市場に出られない人をどうするか」といったわかりやすい課題のみならず、「スキルはあるものの、他の理由によって働くのが難しい」「睡眠時間が乱れてしまう。元気なときはうまく働けるが、そうではないときは難しい」という人も力を発揮できる仕組みを構築できないか模索したいです。
これまで自覚はありませんでしたが、サンクスラボでそのような業務を求められたことにより変化があったのかと思います。現在の私を見ると、前職の同僚は驚くかもしれません。これまでは、今ある仕組みを改善し、適切な形で回るようにすることが得意でした。一方、変化への順応性が高いとはよく言われます。
確かにそこは一貫している要素かもしれません。現場の業務に触れ続けるのも、サービスを受ける人と話す機会がないと、次のアイデアも浮かばず、浮かんだとしても机上の空論になりそうだからです。自分が働いていくうえで、対話の機会は必要だと思います。
意識するというよりも自然な感じで持っているという感覚の方が強いです。働くのが難しい方が一定数いることは、社会や国の損失にもつながります。また、ご本人は働くことで得られる報酬や他者とのつながりを失っている状態です。働くことを通じて形成されるつながりを増やし、社会にとって良いことを実現するのがソーシャルグッドだと思っています。
サンクスラボでは、人への興味関心が1番大事だと思っています。一緒に成長していこうという考えをもったうえで、タレントさんや同僚と関わりを持てる方、お互いの強みや弱みに興味があり、それらをどう活かすのかというマインドの方は、フィットしやすいと思います。
また、現時点で固まっていなくても構わないので、チャレンジングな目標があることも重要です。そこに向けて日々アクションしていき、一見地味で泥臭いところも大事だと思っている方には、チャレンジしやすい環境が整っていると思います。ぜひ一緒にチャレンジしていきましょう!
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